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寺間漁港の釣りポイント

寺間漁港は、宮城県牡鹿郡女川町の出島に位置する、知る人ぞ知る静かな釣りスポットです。近年、出島と本土を結ぶ「出島大橋」が開通したことによりアクセスが飛躍的に向上し、これまで船でしか行けなかった場所へ陸路での釣行が可能となりました。この記事では、寺間漁港の釣りポイントや釣れる魚、注意点などを詳しくご紹介します。

寺間漁港へのアクセスと周辺環境


寺間漁港へは、女川町中心部から出島大橋を渡ってアクセスします。橋を渡った後、最初の交差点を右折し坂を下ると、寺間漁港の臨時駐車場があります。案内看板も整備されており、初めて訪れる方でも迷わずにたどり着けます。

駐車場のすぐ側には仮設トイレも設置されており、最低限の設備は整っています。ただし、港内には売店やコンビニなどの商業施設は存在しないため、食事や飲み物などは事前に準備しておく必要があります。

港の周辺はとても静かで、平日はほとんど人がいない日も多く、ゆったりと釣りを楽しむには最適な環境です。ただし、風の強い日は港内でも横風が厳しくなることがあり、そうした日は釣りにならない場合もあるため、天候チェックは必須です。

寺間漁港で狙える魚とシーズン


寺間漁港は四季を通じて多様な魚種が狙える釣り場です。特に海水の透明度が高く、魚影が濃いことでも知られており、初心者からベテランまで楽しめます。以下は季節ごとの主なターゲットです。

春:
マコガレイ、アイナメ、ソイ、メバル
春は水温が上昇し始め、根魚の活性が上がる季節です。特にカレイは産卵後の荒食いをするため、数釣りが期待できます。

夏:
マコガレイ、マガレイ、アイナメ、ヒラメ、ソイ、メバル
夏でも比較的水温が安定しており、根魚の釣果が続きます。特にヒラメは高水温期でも釣果があるのが寺間漁港の特徴です。

秋:
マコガレイ、マガレイ、アイナメ、ヒラメ、アジ、イナダ、メバル
秋は魚の活性が最も高まる時期です。青物(イナダ)も回遊してくるため、ルアー釣りのチャンスも増えます。

冬:
マコガレイ、マガレイ、アイナメ、ソイ、メバル、
厳しい寒さの中でも、根魚を中心に安定した釣果が見込めます。夜釣りではメバルやソイが活発に動くため、ライトゲームも楽しめます。

釣りポイントと狙い方

寺間漁港にはいくつかの釣りポイントが存在し、それぞれに異なる特徴があります。潮の流れや底の状態を把握することで、より釣果につながる可能性が高まります。

港内の堤防周辺:
港の内側にある短い堤防や岸壁沿いは、風の影響を受けにくく、初心者にも安心して釣りができるポイントです。アイナメやカレイなどの根魚が多く、投げ釣りや探り釣りが効果的です。

沖の防波堤付近:
港の外側に延びる沖防波堤周辺は、水深もあり魚種も豊富です。根掛かりが多いポイントでもありますが、その分魚影も濃く、大物の実績もあります。ヒラメやソイ狙いには最適な場所です。

寺間漁港での注意点とマナー

寺間漁港では「出島の海のルール」という案内板が設置されており、釣り人に対する注意事項が細かく書かれています。このルールは地域住民との共存を目的としたもので、守るようにしましょう。

特に以下の点は注意が必要です。

  • ゴミは必ず持ち帰ること
  • 仮設トイレ以外での排泄は厳禁

また、騒音や他の釣り人への迷惑行為も避けるよう心がけてください。こうしたマナー違反が続くと、港が釣り禁止となる可能性もあります。実際に、地元の方々からも「守らないといずれ閉鎖されちゃう」という声があがっており、釣り人一人ひとりの意識が問われています。

寺間漁港の釣りポイントのまとめ

寺間漁港は、美しい海と豊富な魚種、そしてアクセスの良さが魅力の釣りスポットです。出島大橋の開通により、以前よりも気軽に訪れることができるようになった今、四季折々の釣りを楽しむには絶好の場所と言えるでしょう。

一方で、釣り場としての継続には、マナーの遵守が欠かせません。出島という小さな島の一部である寺間漁港では、地域との共存を意識した行動が求められます。

美しい自然と静けさを守りながら、釣りという趣味を楽しむためにも、ルールを守り、釣り人自身が良き環境の担い手となることが大切です。寺間漁港での釣りは、魚との出会いだけでなく、自然との向き合い方を見直す機会にもなるはずです。

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