ボトムアップの「ジョリー」は、川村光大郎プロと草深幸範プロによる霞ケ浦水系での実釣と解説にも登場する、ライブリーシンキングスイッシャーとして知られています。このルアーは、中層をデッドスローで引くことに特化しており、高速回転するプロップが生み出すフラッシングや擦れ音、水流といった複合的な要素でバスを刺激します。その上で、ライブリーなボディアクションを加えることで、柔らかなロールアクションを実現し、集魚力とバイト誘発力を向上させています。
ジョリーは、3連結ボディを採用し、ジョイント部をタイトに調整することで、自然で生々しいロールアクションを演出します。この設計は、プロップの回転を妨げず、ルアーの本来の性能を最大限に引き出すことを可能にしています。ボディの形状は、下から見上げた時にナチュラルな細身でありながら、必要な空気量を確保する腹細・背太なシェイプを採用しており、背面と腹部に設けた弧線がロールアクションと相まって複雑な明滅効果を生み出します。
特に注目すべきは、レスポンスに優れた専用設計のオリジナルプロップです。これは低速リトリーブでも高速で回転し、ジョリー独自のボディアクションとのバランスを整えます。このプロップは、短い移動距離でハイピッチに回転し、視覚効果と擦れ音、そして波動によってバイトを誘発する設計になっています。
また、ジョリーには0.6ミリのサーキットボードリップが外部接着されており、振り子の重心が外側に集中することで、美しいロールアクションを実現します。このリップの設計は、障害物回避性能にも長けており、「引っ掛かりやすさ」というシンキングスイッシャーの問題点を大幅に改善しています。
ルアーウエイトは9.2グラムで、ベイトタックルとスピニングタックルの両方で使用可能な汎用性を持っています。水平なスイム姿勢は、ベイトフィッシュや時にはエビを連想させ、表層付近の弱き被食者を演出します。
カラーラインナップも多彩で、セクシーシャッド、ブルーバックチャート、渋金、ライブリーワカサギ、ピンクワカサギ、G.B.クラウン、スメルト、シュリンプ、リアルワカサギ、ゴーストブライト、スモーキンシャッドという11色が用意されており、幅広い水色や釣り状況に対応します。
ジョリーのインプレ
ボトムアップのジョリーのインプレは以下のとおりです。
先日のジョリーフィッシュ🐟
大きめなリップがあることで移動距離は少なく、瞬間的にペラが回ることで複雑な波動を生み、ギラッと平を打って視覚的アピールも出る。
ゆっくり見せて食わせたり、リアクション効果が期待できたり、かなり万能です👍#霞ヶ浦水系#ボトムアップ#ジョリー#varivas pic.twitter.com/ZR8ilEzw7e
— 戸崎 優翔 (@tosaki_bottomup) November 7, 2022
ボトムアップのジョリーで特大クロダイ✨✨✨ pic.twitter.com/WCWgoF0Fcd
— 黒田 健史 (@Kenshi_Kuroda) August 4, 2023