イマカツのダンベルクラブは、サイトフィッシングの名手・河野正彦氏が、その豊富な経験と実績をもとに開発した、まさにサイトフィッシングに特化した専用ルアーです。JBトップ50七色ダム戦での優勝経験を持つ河野氏が、自身のサイトフィッシングの武器として磨き上げた特殊な「蟹型ルアー」が、このダンベルクラブなのです。水中に生き物がいるような動きを実現するため、最高難度の成型技術を駆使して立体的に造形されたそのボディは、まるで自然界のカニそのものと見まがうほどリアルな仕上がりとなっています。
ダンベルクラブはその独特の形状により、フォーリング(ルアーが水中に沈む過程)での複雑なアクションが可能です。手足を立体的かつ多面的に配し、水中で生命感あふれる動きを演出することで、バスが思わず興味を示し、バイトしてしまうような状況を作り出します。この特殊な形状を形成するためには、通常のルアーでは必要としない高度な製造技術が要求され、イマカツ製品の中でも非常に高い製造コストを伴うものとなっています。しかし、その結果得られた圧倒的な釣果は、サイトフィッシングにおいての「最高の武器」として釣り人に提供されています。
また、オフセットフックとの相性が抜群で、フックポイントをしっかりとガードする機能が備わっているため、カバーの多い複雑な場所でもバスにしっかりとアプローチできるのが魅力です。ダンベルクラブの4本の足はボトムにしっかりと立つため、スキッピング(ルアーを水面で跳ねさせながら遠くへ投げる技法)の際にもフックがズレにくく、釣り人が意図した通りのアクションを実現できます。岸に向かって止まっているバスをターゲットにする際は、少し離れた位置にキャストし、フォーリング中の動きでバスを引き寄せることが可能です。もしもバスが気づかなかった場合でも、さらに近づけてキャストし、素早くボトムでアクションを与えることで、反射的に食わせる技法が有効です。
河野氏は、特にハヤブサのTNSオフセットIIフック(#4)を推奨しており、このフックとの組み合わせにより、ダンベルクラブの性能を最大限に引き出すことができるとされています。さらに、砂地などでダウンショットリグを用いる場合も有効です。リーダーを短くセットし、バスの進行方向に先回りしてキャストして待つ方法では、バスがゆっくりとルアーに近づいてきた際にもそのままの動きでバイトさせることができます。ダンベルクラブの長い手足が、シェイクの動きにより水中で大きなアピールを発する「バレルシェイク」と呼ばれるアクションも特徴で、このアクションにより遠くにいるバスにも気づかせることができます。
初期のプロトタイプ段階から既に高い釣果が実証されてきたダンベルクラブは、その優れた設計と巧妙なアクションによって「投げるだけで釣れる」「シェイクし続けるだけで釣れる」「逃がす動作で釣れる」といったサイトフィッシングにおける高い実力を誇っています。河野正彦氏が絶対的な自信を持って送り出すこのダンベルクラブは、イマカツのサイトフィッシング用ルアーの新たなスタンダードとして、多くの釣り人に「サイトフィッシングの楽しさ」を再発見させてくれるでしょう。
ダンベルクラブのインプレ
イマカツのダンベルクラブのインプレを紹介します。